2021.10.01 循環器科の診療について (詳細はココをクリック)
心機能検査について
※ 心機能検査は検査・解析に時間を要するため、全て予約制とさせて頂いております。ご来院前にお電話にて日程のご予約をお願い致します。
動物病院で「心雑音があります。」って言われたことはありますか?
お薬を飲んでいる子はしっかりと検査を受けましたか?
心臓病の程度は軽症から重症まで様々です。
検査を行い、病状を把握することによって初めてその子に合った治療方法が選択できます。
ここでは、当院が実施している心臓分野の検査をご紹介します。
心臓の検査は特殊な検査ですので、全ての動物病院で行うことが出来る訳ではありません。検査結果から病気の種類や程度が判明すれば、お薬の内容もそれに合わせて決まります。
※ 以下にご紹介するものは、基本的に麻酔をかける検査ではありません。
一般診察
飼い主様からお話を伺うことで、どの様な徴候が、どのくらいの頻度で起こっているのかを把握します。
心雑音や呼吸音を調べる聴診、口や目の粘膜色を調べる視診など、通常の診察から得られる情報はとても重要です。
血液検査
心臓以外の異常を把握するための検査です。
特に腎臓は、心臓と密接な関わりがあるため、お薬を服用する前後で数値を確認しておくことが非常に大切です。
血圧測定
血圧が正常か否かを判断します。心臓のお薬は血圧を低下させるものが多いため、
お薬による作用が強く出すぎていないか、確認するための検査でもあります。
心電図
心臓の電気的活動が正常かどうかを判断します。疑っている病気と心電図の波形が合致するかを確認します。
不整脈の有無、種類を判断する際には不可欠な検査です。
胸部X線検査(レントゲン検査)
心拡大の有無、気管や肺の病変の有無、肝臓うっ血の有無など、外観の変化を診断します。
2~3方向から撮影することによって、多角的に異常を検出します。
超音波検査と異なり、臓器の内部構造は観察できません。
正常心陰影(小型犬)
正常心陰影(ネコ)
心拡大、肺水腫(小型犬)
心エコー検査(超音波検査)
心臓内部を検査し、病変部を特定するために用いられます。
循環器検査の中で、最も重要な検査と言えます。
異常な構造や異常な血流の検出、異常血流の速度計測、心臓内圧の推定を行い、お薬の内容を決定します。
X線検査と異なり、心臓や肝臓の全体的な形状など、外見の変化は観察できません。