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2022.09.07  シャンプー療法について|動物病院でのトリミングのメリット

アトピー性皮膚炎やマラセチア性皮膚炎、膿皮症など、皮膚病を患う犬にとって、シャンプーやトリミングなど、スキンケアは非常に重要です。
しかし、皮膚病の原因や状態によって、適切なシャンプー剤や回数は異なり、正しく行わないと効果が出ないばかりか、症状を悪化させてしまうことも。
そこで今日は、犬のシャンプー療法やトリミングについて、動物病院で行うメリットも含めてお話しします。

 

 

シャンプー療法とは

犬のシャンプーの目的は、皮膚を清潔にし、バリア機能の正常な働きをサポートすることです。
シャンプー療法では、シャンプー剤に含まれる薬用成分を皮膚に直接浸透させることができます。
強いお薬を使うわけではないため副作用はほとんどなく、皮膚病に対する補助療法として、多くの獣医師から支持されています。
特にアトピー性皮膚炎の治療には、原因物質の除去とスキンケアによる皮膚のバリア機能の回復が重要で、シャンプー療法はその助けとなります。
また、膿皮症やマラセチア性皮膚炎に対しては、それぞれ抗菌剤や抗真菌薬を配合した薬用シャンプーを使用することで、皮膚病の原因となる細菌や真菌を取り除くことができます。

 

薬用シャンプーはどれを選ぶべきか

皮膚病の原因や皮膚の状態によって、適切な薬用シャンプーは異なります。
例えば、油っぽくてベタベタしている皮膚では細菌や真菌が繁殖しやすい傾向にあるため、油分を除くタイプの薬用シャンプーが適応されることがあります。
しかし、このタイプの薬用シャンプーを乾燥している皮膚に使うと、状態が悪化してしまうかもしれません。
このように皮膚病の原因や皮膚の状態によって適した薬用シャンプーは異なりますし、乾燥の程度によっては保湿剤が必要になることもあります。
どの薬用シャンプーを選んだら良い悩まれた場合は、診察に基づいてペットに合うシャンプーをお伝えしますのでお気軽にご相談ください。

 

 

動物病院でトリミングすることのメリット

シャンプー療法はおうちでもできますが、とにかく手間がかかります。
特に、おうちでは濡れた被毛を完璧に乾かすことが難しく、生乾きで蒸れてしまうことも。
動物病院でのトリミングでは、獣医師の診察を経ることができるため、皮膚の状態に合う薬用シャンプーを選択できます。
このとき、皮膚病の治療や予防、生活を助けるために、指の間や耳の毛などをカットし、健康状態を保つ工夫を提案することも。
また、定期的な健康診断も兼ねられ、病気の早期発見や早期治療に役立ちます。
さらに、トリマーが施術中に異常を感じた時には、すぐに獣医師が対応できる点も安心でしょう。
当院でもシャンプー療法やトリミングを実施しておりますので、ぜひご相談ください。

 

 

※当院でトリミング受ける場合は
・当院の患者様であること
・フィラリア症予防薬、混合ワクチンもしくは抗体価検査、ノミマダニ予防を当院にて行っていること
が受け入れ条件になります。